Nayuの美容帳

美容についてゆるりと。

カミツレエキス

 キク科の植物であるカミツレカモミール)の花からとれるエキスであり、赤褐色をしています。メラニンを作るよう促す情報伝達物質「エンドセリン」のはたらきを阻害し、メラニンの過剰な生成を抑制することでシミ・ソバカスを防ぎます。

 

 カモミラETは、化粧品メーカーの花王によって発見され、1999年に医薬部外品の美白有効成分に承認されました。保湿・抗炎症・殺菌などの効果も期待でき、肌荒れ防止やニキビケアを目的とした化粧品にも配合されます。

化粧品ごとの一般的な成分 ~クレンジングクリーム~

 クレンジングは、以前は油性成分の多い「拭き取るタイプ」のクリームクレンジングが主流でした。メイクの上からマッサージをするように馴染ませて、メイクの油性成分が肌から離れてクレンジングの油性成分と混ざり合うことにより、メイクを落とします。拭き取れば完了になります。

 

 現在は、洗い流すタイプが増えてきました。どちらの成分構造も、乳液やクリームとほぼ同じです。旅先などでクレンジングを忘れた際にはこれらを代用することも可能です。大きく違う点と言えば、クレンジングはすべて取り去ってしまうので、有効成分はあまり入っていません。また、メイクを落とすのが主の目的となるため、乳液やクリームよりも油性成分がやや多く含まれます。

グリセリン

 水分の過剰な蒸発を防ぎ、保湿する作用をもつ成分はたくさんありますが、グリセリンにように、高い水分保持機能・使いやすさ・高い安全性・コストパフォーマンスの良さを備えた成分はそうありません。

 

 保湿が重要なスキンケアには欠かせない成分となっています。実際、国内の化粧水の約90%にグリセリンが配合されています。ですが、あまりに多くの化粧品に使われているため、「他社にはない特徴」というものはありませんので、なかなか日の目を見ない成分でもあります。

化粧品ごとの一般的な成分構造 ~洗顔フォーム~

 

 濡れた場所に直に置くことが多い固形石鹸では、少しでも水に溶けにくい界面活性剤が使われておりましたが、水に溶けにくいため、水に溶かすのに手間がかかります。そこである程度水に溶かして柔らかい状態にして、チューブに入れた商品が洗顔フォームです。

 事前に水に溶かしてあるため、少量の水をいれることによってすぐに泡立つので便利なアイテムです。

 

 水に溶けやすいカリ石鹸素地(高級脂肪酸カリウム塩)やアミノ酸系界面活性剤などがよく使われます。

 水の中に保湿剤や泡立ち・泡質の向上成分・パール感やスキンケア効果など色々な成分を溶かしておけるので、各社から様々な商品が発売されています。

CICA(シカ)

  セリ科植物のツボクサの葉および茎から抽出されるエキスで、肌荒れをケアしうるおいを保つ効果があるとされています。

 実は、CICAは新しい成分ではなく、日本では「ツボクサエキス」と言い、ニキビや肌荒れケアを目的とした製品に古くからよく使われていました。

 

 韓国でのブームと、マスク着用による肌荒れを気にする人が増えたことにより、一躍脚光を浴びることとなりました。

 

 

リポソーム

 細胞膜を形成する主成分であるリン脂質です。化粧品成分の分類では両性界面活性剤に含まれます。リン脂質を使ってつくられた非常に小さな球状のカプセルがリポソームです。リポソームは細胞膜表面の成分とほぼ同じ成分で構成されており、肌との親和性が高いのが特徴になります。

 このカプセルの中に美容成分を入れることで、リポソームとともに皮膚となじむことでその成分が浸透しやすくなると考えられています。

化粧品ごとの一般的な成分構造 ~洗顔石鹸~

 

 油汚れを落とす洗浄剤の中には、「界面活性剤型」と「溶剤型」の2種類があります。石鹸や洗顔フォームは、界面活性剤が油汚れを包み込んで水の中に分散させて洗い流す「界面活性剤」の洗浄剤です。そのほか、ボディソープ、ヘアシャンプーなどもこのタイプに当てはまります。

 

 界面活性剤型は、溶剤型と比べると油を落とす力が弱いものが多いので、皮脂などの比較的軽い油汚れを落とすのに適しています。

 

 洗顔石鹸は、ほぼ丸ごと界面活性でできています。水をつけてこすって、水に溶かして使います。カリ石鹸素地や一部のアミノ酸系界面活性剤でも固めれば洗顔石鹸になりますが、これらは水に溶けやすいため、浴室などの濡れた場所に置いておくととけてしまいます。そのため比較的水に溶けにくい石鹸素地(高級脂肪酸ナトリウム塩)を主成分にした商品が多いです。

 

 顔用と身体用は基本的には同じ成分でつくられていますが、顔用は美容効果の期待できる植物エキスなどを加えてスキンケア要素が含んだ商品になっていることが多いです。

 ちなみに、ソルビトールスクロースなどの糖類とエタノールを組み合わせると、石鹸が透明になります。