化粧品ごとの一般的な成分 ~クレンジングクリーム~
クレンジングは、以前は油性成分の多い「拭き取るタイプ」のクリームクレンジングが主流でした。メイクの上からマッサージをするように馴染ませて、メイクの油性成分が肌から離れてクレンジングの油性成分と混ざり合うことにより、メイクを落とします。拭き取れば完了になります。
現在は、洗い流すタイプが増えてきました。どちらの成分構造も、乳液やクリームとほぼ同じです。旅先などでクレンジングを忘れた際にはこれらを代用することも可能です。大きく違う点と言えば、クレンジングはすべて取り去ってしまうので、有効成分はあまり入っていません。また、メイクを落とすのが主の目的となるため、乳液やクリームよりも油性成分がやや多く含まれます。
化粧品ごとの一般的な成分構造 ~洗顔石鹸~
油汚れを落とす洗浄剤の中には、「界面活性剤型」と「溶剤型」の2種類があります。石鹸や洗顔フォームは、界面活性剤が油汚れを包み込んで水の中に分散させて洗い流す「界面活性剤」の洗浄剤です。そのほか、ボディソープ、ヘアシャンプーなどもこのタイプに当てはまります。
界面活性剤型は、溶剤型と比べると油を落とす力が弱いものが多いので、皮脂などの比較的軽い油汚れを落とすのに適しています。
洗顔石鹸は、ほぼ丸ごと界面活性剤でできています。水をつけてこすって、水に溶かして使います。カリ石鹸素地や一部のアミノ酸系界面活性剤でも固めれば洗顔石鹸になりますが、これらは水に溶けやすいため、浴室などの濡れた場所に置いておくととけてしまいます。そのため比較的水に溶けにくい石鹸素地(高級脂肪酸ナトリウム塩)を主成分にした商品が多いです。
顔用と身体用は基本的には同じ成分でつくられていますが、顔用は美容効果の期待できる植物エキスなどを加えてスキンケア要素が含んだ商品になっていることが多いです。