Nayuの美容帳

美容についてゆるりと。

化粧品ごとの一般的な成分構造 ~乳液~

 化粧水で水分を補った後は、油分を保つために乳液やクリームを手にとる人が多いと思います。乳液は、肌の水分と油分のバランスを整え、肌を柔らかくなめらかにしてくれる手助けをしてくれます。

 

 その成分に注目すると、うるおいを与えてそれを保持する「水性成分肌を柔軟にしたり保護したりする「油性成分が混ざった構造になっています。水性成分と油性成分は、そのままでは混ざり合わないので、両者の間を取り持って乳化する「界面活性剤も一緒に含まれています。この3つの成分が、乳液の基本的な構造になります。

 

 水分と油分が共存する乳液にとって、界面活性剤の乳化作用は欠かせません。そもそも乳化とは、水と油が分離せず、長時間均一に混ざり合った状態を保つ作用のことを指します。その乳化したものを「エマルジョン」と言います。このエマルジョンは、乳液の製品名でよく耳にします。

 

 乳化の種類には「水中油型」と「油中水型」があります。水性成分が最初も肌に広がる水中油型は、みずみずしくさっぱりとした感触が特徴です。

 一方、油性成分が最初に肌に広がる油中水型は、コクのある油分の感触と肌の上に広がった油分による撥水性の高さが特徴です。水や汗に強い耐水性のリキッドファンデーションや日焼け止めの多くはこの型になります。

 

 乳液は、乳化した状態のまま油が浮いたり水が沈んだりしやすいので、これを防ぐために増粘剤を使ってとろみを加えるのが一般的です。